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介護福祉士と介護従事者必見!徘徊の原因をアセスメントして対策を考えてみたよ

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なぜ徘徊が起きるのか

こんにちは。坂本。(@aki63188568)です。

最近では介護の現場のみならず、市区町村防災行政無線でも「〇〇さんの行方が分からなくなっています」との放送をよく耳にします。

高齢の方ですとどうしても【認知症】という病気を疑ってしまいます。

確かに認知症のBPSD(認知症の行動・心理症状)に【徘徊】というものが含まれていますが、高齢者による徘徊には、原因や目的がはっきりしているものとそうでないものがあります。

どうして徘徊という行動を起こしてしまうのか。

そしてそのリスクと徘徊への具体的な対策を考えてみましたので、徘徊で悩んでいる家族や介護従事者、介護福祉士の方は参考にしてみてください。

>>転倒事故が多い施設必見!転倒・転落事故原因まとまとめ記事はこちら。

徘徊に対して心と体のアセスメントをしてみた

まず聞きなれないアセスメントとは。本当に簡単に言ってしまえば対象者の情報を収集する事です。

介護分野で言うアセスメントとは、介護過程の第一段階において、利用者が何を求めているのか正しく知る事、

そしてそれが生活全般の中のどんな状況から生じているかを確認する事。

援助活動を行う前に行われる評価。その評価項目は実に14もの項目がありますがそこは割愛致します。

 

心のアセスメント

対象者の心理的分析を行ってみると、色々な課題が出てきます。

まずその人が認知症という前提のもと分析すると、

  1. 自分のこだわりに対して、その通りになっていないがために不穏になってしまう。
  2. 排泄面で失敗してしまって混乱している。
  3. 夕方から夜間にかけて不安になってしまう。
  4. 夜間眠れなく部屋をうろつき、部屋から出て徘徊してしまう。
  5. 職員や家族の対応に対して不満を覚えて不穏になる。
  6. とにかく帰りたがる。(ここを自宅または生活する場所と認識していない)

まだあるけどこの辺で止めておきましょう。

対象者(利用者)という方はとてもデリケートです。本当に少しの事で不穏になり介護者の負担を大きくしてしまうのも事実です。

体のアセスメント

対象者の身体的な部分は、体の外部ならわかることも可能ですが、内部ですと結構わからないものです。

  1. 本人の薬の服薬による影響。
  2. 排尿、排便の有無。
  3. 残尿、残便の有無。
  4. 本人の体調面(発熱や倦怠感など)は問題ないか。
  5. 精神的病気の悪化。
  6. 意識障害は起こしていないか。
  7. 内部的問題(空腹やのどの渇き)
  8. 外部的問題(皮膚のスキントラブル、具体的にかゆみや痛みなど)

本人にとって快適な生活環境という前提で対策を考えてみる

本来なら生活環境(自分の部屋や風呂場など)も大事だが、本人にとって快適な場所にいて徘徊が起きる事の対策を考えます。

僕の相談員という立場からの経験も踏まえて対策してみます。

先にアセスメントした心と体の面での具体的対策

はっきり言いますと、徘徊者に対しての対応は介護者にとってかなりの負担とストレスを抱えます。

もしも家族であれば地域の方や行政に相談するとよいでしょう。

ですが介護者が面倒を見るという前提でケアの対策をしていきます。

介護施設や自宅での徘徊は大きく分けて3つ

行かないで!

行っちゃやだよぅ。

①認知症で本当に何もわからなくなってしまった。

②とにかく帰りたがる。手に負えないと介護者が限界に近いと感じるほどの精神状態。

③夜間眠れないから自宅廊下や施設廊下を徘徊する。

経験則で物を言うと、負担の大きい徘徊はこの3つだと僕は思います。

順に考えていきましょう。

①認知症で本当に何もわからなくなってしまった。

アセスメントから見ると、認知症の症状の悪化の為、覚醒しているときに徘徊して近隣に迷惑をかけてしまう事は多々あります。もちろん対象者には自覚は全くありません。

もしこれが在宅なら、施設入所の検討もありかなと思います。施設にいる利用者が徘徊している場合は職員全体で見守り必須です。

転倒、衝突事故になりかねませんので、特に注意が必要なのと、他の利用者に理解を得ることが出来るなら先に言っておくといいでしょう。「ごめんなさいね、悪気はないのだけどあなたの部屋に入ってしまって」と。

他の利用者はその方の事もしっかりと見ています。周りが理解ある利用者ならいいのですがそういう訳にも行きません。

自分の席や居室に誘導することや、見守りしつつ様子観察が一番の有効手段なのかなと思います。

②とにかく帰りたがる

これも認知症の他にも精神的病気が影響していると思われますが、帰りたくて仕方が無くて毎日が不穏で座っていられない、寝ていられない方。

在宅では僕はあまり見かけたことが無いですが、入所施設に多く見られます。何を言っても「もう帰る!」の一点張り。悩みますね。

僕らが行った対策として、医師の指示でドラッグロックにならない程度に安定剤服薬や眠前薬を服用してもらう。精神科に受診するなど。

往診医にもよりますが、往診医が精神科の先生ですと、受診の必要性が殆どなくなるので主治医を変えてみるのも良いでしょう。

対象者がなぜ帰りたがるのかを考えると、その人の気分だったり生活歴(仕事の後は必ずまっすぐ帰宅していたなど)が原因だったりしますが、

基本的にこういう方は興奮していたり不穏や不安だったりします。

しかし、家族の意思決定にもよりますが、薬だけに頼らず、職員の手や時間があけば、少し落ち着くまで外を散歩してみるのも有効な手段と言えます。

③夜間眠れないから自宅廊下や施設廊下を徘徊する

もしも夜間、不眠症等が無くただ単に眠れないのであれば対策は簡単かもしれません。

昼夜逆転している可能性がありますので、昼間に活発な運動やレクリエーションをして、徐々に昼夜を戻してあげましょう。

身体的アセスメントで、体のかゆみや不眠を訴える方がいるかと思いますが、医師の指示で塗布薬や眠剤を適切に処方すれば案外寝てくれます。

また施設に看護師がいるのであれば、利用者の急変に迅速に対応できるオンコール体制の施設ですと、

夜間に眠れない利用者がいることを伝えて的確な指示をもらえます。眠れないことが急変に当たるか微妙なので、先に看護師に聞いておくことがベストです。

そもそも眠れないといった利用者に対しては、入所したての時で、しばらくたてばその方の状態が徐々にわかってきます。

心の病、精神的に眠れない方も、眠剤で眠ってもらうのもありですが、一緒に歩いて話を聞いたり待機室で話を聞いたりしていたこともあります。

ですが夜間で夜勤職員も大変ですので、もしも余裕があればで構いませんよ。

まとめ

徘徊する老人。

歩く老人。

徘徊についてアセスメントしてみましたが、実際はもっとたくさんの事や事例があります。

少ないくらいですが、逆に挙げればきりが無いくらいです。

もっともっと利用者や対象者の事を知って、その人が今までどのような生活をしてきたのか、どのような環境で生きてきたのかを考えて、

アセスメントして、対策して対応できれば良いのではないかと考えます。

あとがき【どちらかと言えば施設向け】:やってはいけない事

最後にやってはいけないことは、徘徊している利用者・対象者に対し「お願いだから〇〇してよ!」「お願いだから〇〇に行って!」と強く言わない事です。

なぜかと言いますと、夜勤者には夜間は寝てもらいたい、寝なければいけない、夜勤者も休みたい!

という心理が働きますが、起きて徘徊する利用者は殆どが聞き入れてくれません。

職員の「お願い」を聞くくらいならこの場所にはきっといないでしょう。

優しく誘導するか、他の利用者の部屋に入らないかを見守りしてる程度が良いと思います。

人間って、いう事を聞いてくれないとストレスが溜まるものです。行っても聞かない利用者に対して、寝てくれないと介護者のストレスが溜まります。

なのでいい意味で【何もしない・そっとしておく】でもいいような気がします。

>>続きは介護士必見!転倒・転落事故原因についてです。


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坂本。

SE(システムエンジニア)を経て、現在は施設でケアマネジャーをしています。自分ももう40才になって、給料から介護保険料を引かれる年齢になりました^^:ブログでは趣味の旅行とダイエット記事を中心に自分の身の回りの出来事や介護事情に精通した記事なんかも書いています。

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